カメラのダイナミックレンジ
(RAWファイルの本当のメリットとは?)
Feb. 2016:Release
目次
9) 初級編のまとめ
それでは初級編のまとめをしておきましょう。
①カメラのダイナミックレンジとは、カメラが1回の露光で写せる光(明るさ)の範囲の事である。
②ラチチュードとは適正露出から外れても許容できる光の範囲を指し、ダイナミックレンジとは全く異なるものである。
③日常光のダイナミックレンジは140dBで、カメラのダイナミックレンジは70dB、紙の写真のダイナミックレンジは25dB程度である。
④私達が普段見ているカメラの写真は、カメラのダイナミックレンジの中央部分を抜き取ったものである。
⑤カメラのダイナミックレンジのどこの領域を抜き取るかによって、異なる明るさの写真になる。
⑥モニターのダイナミックレンジは40dBで、JPEGファイルもモニターで最適に見える様に作られている。
⑦JPEGファイルをプリントする場合は、プリンターのドライバーが紙の写真として最適の画像になる様に調整している。
上記で殆どご理解頂いたと思うのですが、次章ではRAWファイルを使って、明るさの異なる写真の入手方法をご説明したいと思います。
なお、もしかしたらこれで十分と思われるかもしれませんが、これからもっと面白い話がありますので、もう暫くお付き合い頂ければ幸いです。