ボケ易い単焦点レンズのベスト15
(お勧めポートレート用レンズ)
まとめ
さてまとめです。
ここまで読んで頂ければ、ボケ量は第2位でありながら、価格は比較的妥当な85mm F1.2に食指が向いてくるのではないでしょうか?
これは現状キヤノンのEF 85mm F1.2Lしかないのですが、新品で20万円、中古でも12~17万円ほどします。
そこでお勧めなのが、一昔前のCanonのNFD85mm F1.2Lです。
これですとマニュアルフォーカスになりますが、中古で6~8万円で購入可能です。
ところがこのレンズは、マウントの形状が異なるためキヤノンのデジタル一眼であるEOSシリーズには使えません。
ところが、SONYのフルサイズミラーレス一眼であるα7シリーズでしたら、(フランジバックが無いため)専用のマウント変換アダプタを付ければ、このレンズを撮影着可能なのです。
SONY α7(10万円)+マウントアダプタ(2500円)+レンズ(7万円)=17万円
既にお気付きかもしれませんが、本書に載せておりますポートレート写真は、全てこの組み合わせで撮影しています。
SONY α7s and Canon NFD 85mm F1.2 with ND8 Filter
オートフォーカスの精度が向上した昨今、被写界深度の非常に浅いレンズをマニュアルでピント調整するのはかなり大変ですが、それで狙い通りの写真が撮れたら喜びもひとしおです。
挑戦してみてはいかがでしょうか?
という訳で、本書のお勧めポートレンズはNFD85mm F1.2Lという事でまとめたいと思います。
そして最後にもう一言。
14種類のレンズを見て、気が付かれましたでしょうか?
今まで出たレンズは、当然ながら全てフルサイズ対応なのですが、どれもフィルムカメラ時代の流れを汲んだ光学ミラーを搭載したデジタル一眼レフ用なのです。
新たな潮流となっているフランジバックの無い薄型のミラーレス一眼ですと、レンズから撮像素子の間をフランジバック分広げる必要が無い分、レンズ設計の自由度が広がりますので、より小型で高解像度の明るいレンズができる可能性があります。
早くその様なレンズが、出てきてほしいものです。
とつい先日(2016年初頭)までは書いていたのですが、ついに(2006/4)ソニーから待望のミラーレス一眼用の85mm F1.4レンズが発売されました。
SONY FE 85mm F1.4 GM
ポートレート用レンズは、被写界深度が非常に浅いので、ボケ易い絞り開放で撮像素子表面においてピント合わせを行い、尚且つ瞳AFの使えるミラーレス一眼の優位性が断然光ます。
SONY α7s and FE 85mm F1.4 GM with ND4 Filter
価格が20万円というのがネックなのですが、近々本書のお勧めポートレンズはこちらに変更するかもしれません。