ボケ易い単焦点レンズのベスト15
(お勧めポートレート用レンズ)
第0位:200mm F1.8
脱線してしまいますが、ついでにお伝えしておきますと、実は前述の200mm F2.0よりもっとボケ易いレンズが過去には存在していたのです、
それが、キヤノンのEF 200mm F1.8です。
Canon EF200mm F1.8L USM(1988/11~)
φ130mm x 208mm 3kg 45.6万円(発売当時)
このレンズは外観(大きさ)は現行品とほぼ同じなのですが、さすがに内部のレンズが一回り大きい分、重さは現行の200mm F2.0より500gも重い3kgでした。
ただし、手ブレ補正機構と蛍石レンズを使っていなかったせいか、当時の価格は200mm F2.0の半分程度です。
このレンズが生産中止になったのは、恐らくレンズに屈折率を高める鉛を含有できなくなったためでしょうから、この先200mm F1.8のレンズは永遠に発売される事はないでしょう。
最近の中古市場では、程度により25~40万円で取り引きされている様です。
ちなみにボケ量のチャートにこのレンズを入れると、ご覧の様に断トツ1位になります。
折角ですので、もう一つ興味深い事をお伝えすると、これと同じ光学系を使ったマニュアルフォーカスのNew FD200mm F1.8Lも存在しています。
New FD200mm F1.8L(1989/11~)
φ130 x 208 2.8kg 51.3万円(発売当時)
キヤノン初のAFカメラであるEOS650の発売が1987年ですから、それから3年後に最後のマニュアルフォーカスレンズとしてこのレンズが発売されました。
既に EF200mm F1.8L USMにおいては、生産終了後7年の修理対応期間が過ぎていますので、これからはむしろ(壊れ難いマニュアルフォーカスである)こちらのレンズの方が価値が出るかもしれません。(中古で20万円前後)
ただしこのレンズをマニュアルフォーカスで使うのは、(被写界深度が浅いため)とてつもなく大変な事なのは間違いありません。
そして次は第2位です。
これは大口径の200mmレンズと比べれば、かなり現実的な価格帯で、比較的ブランニューのレンズです。