ボケ易い単焦点レンズのベスト15
(お勧めポートレート用レンズ)

2016/08: 発行
2018/12: SIGMAレンズ追加


第2位:105mm F1.4

撮影距離:2.5m

従来第2位はキヤノンの85mm F1.2だったのですが、下のチャートの様に非常に僅差(たった1ポイント差)ながら新たなレンズが登場してきました。



AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED


そのレンズがはじめにでもご紹介しました、ニコンの105mm F1.4レンズです。

 
AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED (2016/8発売)
最短撮影距離 フィルター径 サイズ 質量
1m 82mm φ94.5mm ×106mm 985g
ピント機構 IF(インターナルフォーカシング)
AFモーター 超音波モーター
M/Aモード マニュアルフォーカス可能
コーティング ナノクリスタルコート+フッ素コート
絞り形状 9枚円形絞り
その他 フォーカスホールドボタン

ニコンには長らくキヤノンの85mm F1.2レンズに対抗するレンズが無かったので、このレンズを相当意識して開発されたのは間違いないでしょう。

という訳で早速絞り開放時のMTF(空間周波数10本/mm)を見ると、キヤノンの85mm F1.2レンズが中心部で0.7前後なのに対して、105mm F1.4レンズは0.9前後ですので、その差は歴然です。

それでいて85mm F1.2レンズより40gも軽く仕上がっており、更に135mm F1.8よりも軽い(-10g)のです。

また本年(2006年)4月に発売されたソニーの85mm F1.4と比べても、周辺部でのMTFは優秀です。


ニコンは軟派なポートレート用レンズには興味がないのかと思っていたら、どうしてどうして興味あるレンズを作ってくれました。

余談ですが、本レンズが突然第2位に割り込んできたおかげで、本書の順位を全て書き直さなければならなくなりました。




SIGMA 105mm F1.4 DG HSM Art


よもや105mm F1.4がもう1本発売されるとは、夢にも思っていませんでした。

それが、シグマの105mm F1.4 DG HSM|Artです。

 

発売が2018/6ですので、もしかしたらニコンの105mm F1.4が発売されてから開発が進められた可能性も十分ありますが、それにしてもシグマの開発力には、目を見張るものがあります。

一昔前は、安価な高倍率ズームばかりを作っていたのに、一体何があったのでしょうか?

それは兎も角、シグマの105mm F1.4 DG HSM Artの仕様を見てみましょう。

SIGMA 105mm F1.4 DG HSM Art (2018/6発売)
最短撮影距離 フィルター径 サイズ 質量
1m 105mm φ116mm ×131.5mm 1645g
ピント機構 不明
AFモーター 超音波モーター
M/Aモード フルタイムマニュアル機構搭載
コーティング スーパーマルチレイヤーコート
絞り形状 9枚円形絞り
その他 AF/MF切り換えスイッチ

仕様を見るまでもないでしょうが、フィルター径が105mmで重さが1.6kgとは、135mm F1.8のレンズより太くて重いレンズと言えます。

そして気になるのは、MTFです。



このMTFをニコンの105mm F1.4と比べると、明らかにシグマの方が優れています。

また価格はシグマの方が安いとなると、結論は一つです。

もし大きくて重いのを我慢できるのでしたら、シグマを選択すべきです。





第2位:105mm F1.4
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