2016年最強のデジタル一眼はこれだ
SONY α99 IIの衝撃
Issue: Sept. 2016
Update: Nove. 2016
Update: Nove. 2016
目次
- はじめに
- 外観
- 驚きの連写速度
- まさかの4Dフォーカス
- 覆された基本コンセプト
- 驚きの小型化
- 操作系
- 撮像素子
- 一眼レフ最強のAF性能
- AF性能のまとめ
- ISO感度
- 背面モニター
- 電子ファインダー
- 手振れ補正
- 4K動画
- まとめ
はじめに
ついに待望のα99 IIが、今年のフォトキナで発表されました。
本サイトでも、無謀にもα99 IIの仕様を大胆予測してみたのですが、ものの見事に外れてしまいました。
一体予測とどこがどう外れてしまったのか?
そしてα99 IIは先代と比べて、どこがどれほど進化したのか、そして他社機と比べてどうなのか?
α99に精通した本サイトが、α99 IIの全貌を徹底解説してみたいと思います。
恐らくこれを読んで頂ければ、何とあのニコンやキヤノンの高級一眼レフを軽く凌駕している事を分かって頂けると思います。
外観
先ずは外観ですが、完全に予想を外してしまいました。
予想では、先代の外観と殆ど変らないと読んでいたのですが、艦橋部(プリズム部)の形状を大きく変えてきました。
α99 II α99
上の写真を見比べてみて頂けると分かるのですが、艦橋部の高さがかなり(7mmも)低くなっています。
艦橋部がなだらかな曲面を描いたα99
おまけにα99の特徴とも言うべき軍艦部から艦橋部に続くなだらかな曲線が廃止され、APS-Cサイズのα77シリーズに見られる様な、両端にエッジを効かせた処理になりました
艦橋部にエッジを効かせたα99 II
デザインに統一性を持たせる事は必要ですが、上位モデルのデザインを下位モデルに合わせたのですから、恐らくこのデザインは、SONY内部でも賛否両論が渦巻いたのではないでしょうか。
本サイトでもα99とアイデンティティーと言っても良い、なだらかな曲面を惜しむ気持ちが多いのですが、他モデルとの共通性を優先したのでしょうか。
或いは曲面を優先すると、どうしても内部の部品と干渉して艦橋部を低くできず、止む無くα77 IIのデザインを流用したのかもしれません。
実際下のα7R IIの断面写真を見ると、ファインダー上部は平らですので、曲面を付けるとどうしても無駄な空間ができてしまいます。
α7R IIの断面写真
ついでに言えば、いかつい縦位置グリップだけはもう少しスマートにして貰いたいと望んでいたのですが、残念ながらその夢は潰(つい)えた模様です。
α99と縦位置グリップ α99 IIと縦位置グリップ
ただしこの縦位置グリップを装着しても重さは1262gで、NIKON D5の1415gや、EOS-1D X IIの1530gよりかなり軽くなっています。
驚きの連写速度
そして次に驚いたのが、その連写速度です。
なんとAF/AE追従の約12コマ/秒連写を実現したとの事です。
これがどのくらい凄いかと言えば、以下の表の様にあのNIKON D5に追いついているのです。
機種 | 最高速 | AF追随 |
NIKON D4S | 11コマ | 11コマ |
NIKON D5 | 14コマ | 12コマ |
D810 | 5コマ | 5コマ |
α77 (APS-C) | 12コマ | 12コマ |
α99 | 6コマ | 6コマ |
α99 II | 12コマ | 12コマ |
α7 | 5コマ | 2.5コマ |
α7R II | 5コマ | 2.5コマ |
EOS-1D X | 14コマ | 12コマ |
EOS-1D X II | 16コマ | 14コマ |
EOS 5Ds | 5コマ | 5コマ |
EOS 5D III | 6コマ | 6コマ |
EOS 5D IV | 7コマ | 7コマ |
ご存じの様にニコンのD5やキヤノンのEOS-1D X IIは完全なプロ用機材で、それこそスポーツや報道に対応したモデルですので、大きさも重さも値段もヘビー級です。
にも関わらず、α99 IIはこの大きさでAF/AE追従の12コマを達成したのです。
予想では、APS-Cサイズのクロップモードで毎秒10コマ程度を達成するかもしれないと思っていたのですが、フルサイズでそれすら超えてしまいました。
確かにα99 IIには上下に動作するミラーが無いので機構的には連写には非常に有利なのですが、他社の2機種(いずれも約2000万画素)と比べると画素数が2倍以上の4240万画素もあります。
それでこの連写速度は、驚異としか言いようがありません。
実際本サイトの予想でも、同じ撮像素子を搭載するα7RIIでも毎秒5コマですのでの、4240万画素もの膨大なデータを読み取り、画像処理して、転送して、メモリーに書き込むのですから、せいぜい6コマ/秒を予想していたくらいです。
恐らくこのα99 II専用の高速プロセッサーの開発には、相当苦労したのは間違いないでしょう。
まさかの4Dフォーカス
AFについても全く予想外でした。
SONYの呼ぶところの、4Dフォーカスを搭載してきました。
これは既にAPS-Cサイズのα77 IIにも搭載されているのですが、本サイトではα99 IIには搭載されないと読んでいました。
何故ならば、高速連写は無理なので、むしろ高画質に重きを置いたAF精度を優先すると思っていたからです。
4Dフォーカスとは空間だけでなく、動体にも瞬時に反応するAFとして、ワイド/高速/追従性の高さを誇っており、どちらかと言えばスピードを重視したAFです。
予想では、コントラストAFを使って合焦精度を高めるのではないかと勝手に思っていたのですが、見事に裏切られてしまいました。
やはり一気に合焦位置にピントを合わせるる(位相差AFに対応する)様に作られたAマウントレンズは、合焦位置を探すために行ったり来たりするコントラストAFには向かないのでしょう。
ここまで分かってくると、α99 IIの基本コンセプトが徐々に分かってきます。
覆された基本コンセプト
SONYの公式HPによれば、α99の基本コンセプトは、”α史上最高の画質を目指す”でした。
本サイトではα99 IIにおいても、この基本コンセプトを踏襲するのは間違いないと思っていたのですが、明らかに見誤りました。
α99 IIの基本コンセプトは、”α史上最高の画質とスピードを目指す”に変わっています。
実際、ソニーヨーロッパ 副社長の青木陽介氏はα99 IIの発表での席上、「ターゲットはプロとハイアマチュア。スポーツ、モータースポーツ、自然写真」と話したとの事ですので、この基本コンセプトでα99 IIの開発が進められたのは間違いないでしょう。
高画質とスピードは両立しないと本サイトでは読んでいたのですが、SONYは見事にそれを覆してくれました。
ご存じの様にニコンもキヤノンも、スピードモデルと高画質モデルをそれぞれ独立して揃えています。
具体的には、ニコンの場合スピードモデルがNikon D5で高画質モデルがNikon D810、キヤノンの場合スピードモデルがEOS-1D X IIであり高画質モデルがEOS 5Ds Rです。
それをSONYは、1台のα99 IIでやってのけたのです。
やってのけたかどうかはこれからの評価次第かもしれませんが、少なくとも仕様上はそれを達成したのです。
ですので、恐らくα88という縦位置グリップを一体化したスピード優先のモデルももしかしたらリリースされるかもしれないと思ったのですが、間違いなくそれは無いでしょう。
縦位置グリップ一体型のα88は存在しない
またここまで分かってくると、必然的に次期α9の仕様も次第に見えてきます。
もしα9に興味がありましたら、こちらへ。
驚きの小型化
それでは大きさについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
下の表はα99 IIの寸法と質量をα99とα77 IIと比べたものですが、何と幅と高さはα77 IIと同じ寸法になっています。
α99 | α99 II | α77 II | |
幅 | 148mm | 142.6mm | 142.6mm |
高さ | 111mm | 104.2mm | 104.2mm |
厚み | 86mm | 76.1mm | 80.9mm |
質量 | 812g | 849g | 726g |
注:厚みについてはα99 IIの方が小さくなっていますが、これはα77 IIにはストロボが内蔵されているためです。
レンズマウントの大きさが同じだとは言え、撮像素子の大きさが2.3倍も異なりますので、マウント径が同じだとは言え、幅と高さを同じにできたという事はかなり衝撃的です。
幅と高さがぴったりα77 IIと同じという事は、開発当初からこの寸法をゴールとしていたのは間違いないでしょう。
機能を向上させると必然的に外形は大きくならざるを得ないのですが、それにも関わらず開発当初から外形を決めてしまうとはかなり凄い事です。
SONYの資料によれば体積比で8%小さくなっているとの事です。
またα99の重さが812gに対して、α99 IIは849gと37g重くなっていますので、より高密度化が進められたという事になります。
また他社の競合機と比べると、光学プリズムが無い事によって、以下の様に明らかに小型です。
また重さも、Nikon D810が980g、EOS-D5 IVが890g、ペンタックスのK-1は1010gになりますので、それから比べれば大きさも重さも十分優位性があります
項目\機種 | D810 | α99 II | EOS 5D IV |
幅 | 146mm | 142.6mm | 150.7mm |
高さ | 123mm | 104.2mm | 116.4mm |
厚み | 81.5mm | 76.1mm | 75.9mm |
質量 | 980g | 849g | 890g |
α99には光学プリズムは無いとは言え、フルサイズの半透明ミラーは存在しますので、そう簡単に小型化できる筈はないと思っていたのですが、SONYの技術陣はそれをやってのけた様です。
恐らくコストダウンのためにかなりのユニットを流用すると思っていたのですが、モニター以外は完全に新規に設計した模様です。
操作系
操作系についても、現行品と殆ど変らないとみて良いでしょう。
実際、α99やα77IIの操作系と比べても、ボタン配列に全く差が見当たりません。
ただしコントロールダイヤルにあった、テレコン連続撮影優先AE(APS-Cサイズのクロップモードでの高速連写)とSCN(シーン)の選択マークが無くなりました。
フルサイズの高速連写が可能になった事から、テレコン連続撮影優先AEが無くなったのは良いとして、SCN選択ができなくなったのはどういう訳でしょうか?
安直にポートレートやスポーツや夜景を撮りたい場合もあると思うのですが。
どうしてなくしたのか、謎です。
背面についてもボタン配列を含めて変更点は無さそうです。
α99の背面
α99 IIの背面
α77IIの背面
予想で気になったのは、背面モニターにタッチパネルを搭載するかどうかでしたが、予想通りタッチパネルは非搭載になった様です。
その代わり従来からのジョイスティックが踏襲されています。
なお使い難かったメニューは一新されたとの事ですので、どんな構成になるか今後の楽しみです。
撮像素子
撮像素子については予想通り、4200万画素の撮像素子が搭載されました。
これはα7RIIでも使われており、量産効果等考えれば順当な所でしょう。
種類 | 搭載機 |
1,200万画素 | α7S、α7SII |
2,400万画素 | α99、α7、α7II |
3,600万画素 | α7R |
4,200万画素 | α7RII、α99 II |
ご存じの通りこの撮像素子は、フルサイズで世界初の裏面照射型構造を採用しているので、画素サイズが縮小しているにも関わらず集光率を大幅に向上させています。
これに伴い、有効画素数4,240万という高解像度を達成しながら、高感度・低ノイズ性能と広いダイナミックレンジを実現しています。
参考で主要機種の画素数を比較したグラフを貼付しておきます。
EOS 5Dsには劣るものの、この先数年はこの画素数で第一線で十分通用するのは間違いありません。
一眼レフ最強のAF性能
それでは次にAFの性能をもう少し詳しくみてきたいと思います。
先ずは、現行α99のAF性能です。
下の図の様に、クロスセンサーを11点配置した19点位相差AFセンサーと、撮像素子上に102点像面位相差センサーを採用しています。
α99のAFセンサー配置
一方α99 IIは、クロスセンサーを15点配置した79点位相差AFセンサーと、撮像素子上に399点像面位相差センサーを採用しています。
なおSONYの宣伝に75点ハイブリッドクロスセンサーとの表現がありますが、これは像面位相差センサーを併用した場合を指しています。
いずれにしろAFスピードだけでなく、測距可能エリアが大幅に広がったのは間違いありません。
ちなみのこの79点位相差センサーですが、以下の図の様にα77 IIからの流用に間違いないでしょう。(ここは予想が当たりました)
α77IIのAFセンサー配置
また全画面の45%をカバーする399点像面位相差センサーは、当然ながら同じ撮像素子を使うα7R IIからの流用になります。
SONY α7RIIのAFセンサー配置
なお本書では、更にコントラストAFも併用すると思ったのですが、結局それはありませんでした。
やはり位相差センサーを前提に開発されたデジタル一眼レフ用のレンズにおいては、コントラストAFはレンズの構造上合わないのでしょう。
これでフルサイズとAPS-Cサイズの両方で、一眼レフとミラーレスを扱うSONYのAFの戦略が垣間見えてきます。
分類 | AF方式\撮像素子 | フルサイズ | APS-Cサイズ |
一眼レフ | 位相差AF | N/A | α77 II |
位相差AF +像面位相差AF |
α99 α99II |
N/A | |
ミラーレス | コントラストAF | α7S α7R α7S II |
α5000 |
像面位相差AF +コントラストAF |
α7 α7 II α7R II |
α6000 α5100 |
上の表をご覧頂きます様に、今後一眼レフのα77 IIは位相差AF+像面位相差AFに移行するのでしょう。
またミラーレス機においては、像面位相差AF+コントラストAFに移行する事が見てとれます。
話をα99 IIに戻しますと、常時撮像素子で画像認識できる事から、瞳AFが働く優れものです。
コンティニュアスAFにおいても働く瞳AF
おまけに中央1点の位相差センサーは-4EVでもAFが働くそうです。
ただし同じ位相差センサーを使うα77 IIの暗闇でのAF性能は-2EVですので、どうやって-4EVまで拡張したか興味のある所です。
α7R IIに魅力を感じていた方がも、次第にα99 IIに興味を持ってこられたのではないでしょうか?
AF性能のまとめ
上記をまとめると、以下の様になります。
機種 | 位相差AF | 像面位相差AF | コントラストAF | 瞳AF | 最低輝度 |
NIKON D5 | 153点 | - | - | - | -4EV |
NIKON D810 | 15点 | - | - | - | -2EV |
α7RII | - | 399点 | 25点 | ○ | -2EV |
α77II | 79点 | - | - | ○ | -2EV |
α6000 | - | 179点 | 25点 | ○ | -0EV |
α99 | 19点 | 102点 | - | - | -1EV |
α99 II | 79点 | 399点 | - | ○ | -4EV |
EOS-1D X II | 61点 | - | - | - | -3EV |
EOS-5D IV | 61点 | - | - | - | -3EV |
という訳で、位相差AFのポイント数ではNIKON D5に劣りますが、79点の位相差AFと399点の像面位相差AFを使える事を考えると、α99 IIのAF性能ががトップと言えます。
ISO感度
ISO感度についても撮像素子がα7R IIと同じですので、予想通りの結果になりました。
常用ISO感度は100-25,600となり先代のα99と同じですが、拡張でISO感を50-102,400にできる所がミソです。
機種 | 撮像素子 | 常用ISO感度 | 拡張ISO感度 |
NIKON D5 | 2,082 万画素 | 100- 102,400 | 30- 3,280,000 |
D810 | 3,635 万画素 | 100- 12,800 | 32- 51,200 |
α99 (α7 II) | 2,430 万画素 | 100- 25,600 | 50- 25,600 |
α99 II (α7R II) | 4,240 万画素 | 100- 25,600 | 50- 102,400 |
α7S II | 1,220 万画素 | 100- 102,400 | 50- 409,600 |
EOS-1D X II | 2,020 万画素 | 100- 51,200 | 50- 409,600 |
EOS 5Ds | 5,060 万画素 | 100- 6,400 | 50- 12,800 |
EOS 5D IV | 3,040 万画素 | 100- 32,000 | 50- 102,400 |
ライバル機と比べると上表の様になり、太字がその項目で一番を表します。
数値だけですと分かり難いので、ISO100を0とした場合のEV値で表示したグラフが以下になります。
α99 IIは中央に位置していますが、高画素である事を考慮すれば、かなりのアドバンテージがあると言えます。
実際画素数が3040万画素のEOS 5D IVと同等のISO感度特性を有しているのは立派です。
背面モニター
背面モニターについては当然ながらα99に使われている、3軸チルト液晶モニターは踏襲されました。
上下左右にも動く3軸チルト液晶モニター
また液晶パネルについては、従来のRGBW配列の123万ドットの液晶パネルが使われました。
RGBW配列の昼までも明るい液晶パネル
昨年まではこれでトップクラスだったのですが、NIKON D5が軽くこのスペックを超え、さらにEOS 5D Mark IVも上をいきました。
機種 | サイズ | ドット数 | タッチパネル | モニタ可動 |
NIKON D5 | 3.2型 | 236万ドット | ○ | 固定 |
D810 | 3.2型 | 123万ドット | - | 上下可動 |
α99 | 3.0型 | 123万ドット | - | 3軸チルト |
α99II | 3.0型 | 123万ドット | - | 3軸チルト |
α7 II | 3.0型 | 123万ドット | - | 上下可動 |
EOS-1D X Mark II | 3.2型 | 104万ドット | ○ | 固定 |
EOS 5Ds | 3.2型 | 104万ドット | - | 固定 |
EOS 5D Mark IV | 3.2型 | 162万ドット | ○ | 固定 |
とは言え、いずれもモニターは固定ですので、利便性からすればα99 IIの方が優位性は高いと言えます。
電子ファインダー
電子ファインダー(EVF)も。世界最大の倍率となるα7RIIのものを流用する事になるでしょう。
そうなれば、光学ファインダーにない数々のメリットを提供してくれる事になります。
機種 | NIKON D4S | D810 | α99 | α99 II | EOS-1D X | EOS 5Ds | EOS 5D IV |
ファインダー倍率 | 0.7 倍 | 0.7 倍 | 0.71 倍 | 0.78 倍 | 0.76 倍 | 0.71 倍 | 0.71 倍 |
特に動画撮影時の優位性は特筆ものです。
手振れ補正
ボディー内手振れ補正はα99にも搭載されていましたが、α99 IIにはα7RIIと同様の光学式5軸ボディ内手ブレ補正が搭載されました。
競合機と比べて、これも大きなアドバンテージになります。
なお本体の小型化に伴って、この手振れ補正ユニットも小型化が図られているそうです。
4K動画
当然ながらα99 IIも4K 動画に対応しました。
おまけにα7RIIと同様に、スーパー35mm(APS-C)時には全画素読み出しを行ない、15メガピクセルの情報を4Kの8メガピクセルに凝縮することで、解像感を高めながらノイズの粒を小さくして、最終的には高解像、低ノイズの4K動画が得られるようにチューニングされる様です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これまでの仕様を表にまとめますと、以下の様になります。
機種 | NIKON D5 | D810 | α99 II | EOS-1D X II | EOS 5Ds | EOS 5D IV |
撮像素子 | 2,082 万画素 | 3,635 万画素 | 4,240 万画素 | 2,020 万画素 | 5,060 万画素 | 3,040 万画素 |
ISO感度 | 100- 102k | 100- 13k | 100- 26k | 100- 51k | 100- 6k | 100- 13k |
拡張感度 | 30- 3,280k | 32- 51k | 50- 102k | 50- 409k | 50- 13k | 50- 102k |
シャッタースピード | 30-1/8000, B (NIKONのみT有り) | |||||
連射速度 | 14コマ /秒 | 5コマ /秒 | 12コマ /秒 | 16コマ /秒 | 5コマ /秒 | 7コマ /秒 |
ファインダー倍率 | 0.72 倍 | 0.7 倍 | 0.78 倍 | 0.76 倍 | 0.76 倍 | 0.71 倍 |
モニター | 3.2型 236万ドット |
3.2型 123万ドット |
3.0型 123万ドット |
3.2型 104万ドット |
3.2型 104万ドット |
3.2型(3:2) 162万ドット |
4K動画 | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ |
重さ | 1415g | 980g | 849g | 1530g | 930g | 890g |
価格 | 60万円 | 24万円 | 42万円 | 65万円 | 40万円 | 41万円 |
上の表をじっくり眺めると、α99 IIは高精細でありながら、高感度を維持し、且つAFは世界最高レベルで、ボディー内5軸手振れ補正を搭載しているとなると、非常にそそられるカメラと言えます。
そして更には全く予想もしなかった、秒間12コマの高速連写を実現しています。
これを直接のライバルと目されるEOS 5D IVと比べると、モニターの大きさと画素数以外(ただしEOS 5D IVのモニターは固定)は全ての面で優れています。
NIKON D5 NIKON D810 EOS-1DX II EOS 5Ds EOS 5D IV
価格は税込み42万円ですので、今年発売されたEOS 5D IVの41万円とほぼ同じ価格帯です。
もし新規にα7R II(38万円)を購入しようと思っている方は、こちらにシフトする可能性が高いのではないでしょうか?