デジタルカメラ便覧
2014/10:発行
2020/12:更新
2020/12:更新
目次
1インチサイズコンパクト
次は1インチ撮像素子を搭載したコンパクトカメラです。
この分野ではソニーが先行していたのですが、その後1/2.3インチクラスでは携帯端末と差別化できないと気が付いたキヤノン、パナソニック、ニコンが一斉に参入してきました。
ソニー
ソニーは以下の3種類の1インチコンパクトを揃えています。
左からRX100、RX0、RX10シリーズ
種類 | 特徴 |
---|---|
RX100シリーズ | コンパクトタイプ |
RX10シリーズ | 高倍率ズームタイプ |
RX0シリーズ | 小型防水タイプ |
RX100シリーズ
2012年から発売している現在4代目となるRX100シリーズですが、初代モデルから継続販売されています。
この中で売れ筋が価格と性能のバランスの取れたIII(M3)、M4(M4)は4K動画が時期尚早で高い、価格重視でI(M1)、モニター可動とWi-FiでII(M2)といった所でしょうか。
DSC-RX100 IV 24-70mm F1.8-2.8 |
DSC-RX100 III 24-70mm F1.8-2.8 |
DSC-RX100 II 28-100mm F1.8-4.9 |
DSC-RX100 28-100mm F1.8-4.9 |
その後VIとVIIに24-200mm F2.8-4.5の高倍率ズームが搭載され、それより明るい24-70mm F1.8-2.8を搭載したいるのがVとVaになります。
DSC-RX100 VII 24-200mm F2.8-4.5 |
DSC-RX100 Va 24-70mm F1.8-2.8 |
DSC-RX100 VI 24-200mm F2.8-4.5 |
DSC-RX100 V 24-70mm F1.8-2.8 |
また2020/5には、新たにV-log撮影を意識したVLOGCAM ZV-1が発売されました。
V-log撮影を意識したVLOGCAM ZV-1
各モデルの詳細は以下の通りです。
モデル | 特徴 | 動画 | ストロボ | 自撮り | Wi - Fi |
連写 (コマ/秒) |
シャッター 速度 (電子) |
ISO感度 (拡張) |
画素数 |
VLOGCAM ZV-1 II 2023/6 |
ZV-1の後継機で、レンズを更に広角にしたモデル。 レンズは18-50mm F1.8-4で、メカシャッターと光学式手振れ補正は削除された。 シネマティックVlog設定、AFトランジション設定、AF乗り移り感度、動画時の動物のリアルタイム瞳AFなどの新機能を搭載。 マイク性能が向上し、USB端子がUSB Type-Cに変更された。 |
4K30P FHD 120P |
外付け | 可 | 搭載 | 24 コマ |
(1/32k) ~ (1/4) 同調 1/100 |
(80) 125 ~12.8k (25.6k) |
2010 万画素 |
VLOGCAM ZV-1 2020/5 |
DSC-RX100VIIを流用したVLOGモデル。 レンズは24-70mm F1.8-2.8。 バリアングル方式のタッチパネル液晶や指向性3カプセルマイクを搭載、大型の録画ボタン、マルチインターフェースシュー、外部マイク端子を搭載、NDフィルターを内蔵するなど、ビデオ撮影を重視。 ポップアップフラッシュ、EVF、マニュアルリングは非搭載。 リアルタイム瞳AFは動物にも対応。 4K30p動画、背景ぼけ切り替えボタンや、商品レビュー用設定、顔優先AE、美肌効果などの機能が搭載されている。 |
4K30P FHD 120P FHD 960fps |
外付け | 可 | 搭載 | 24 コマ |
1/2k (1/32k) ~ 30" B |
(80) 125 ~12.8k |
2010 万画素 |
DSC- RX100 VII 2019/8 |
高倍率モデルであるRX100 VI(24-200mm F2.8-4.5)の後継かつ上位モデル。 新世代のExmor RSにより、α9同等の高精度でのAF/AE追従(最大60回/秒)で最高20コマ/秒のブラックアウトフリー連続撮影が可能。リアルタイムトラッキングとリアルタイム瞳AF(動物も可)に対応。 動画撮影では、アクティブモードがこれまでのフルHDに加え4K30P撮影でも可能になり、本体内インターバル撮影機能や縦位置情報記録にも対応した。 |
4K30P FHD 120P |
内蔵 | 可 | 搭載 | 20 コマ |
1/2k (1/32k) ~ 30" B |
(80) 125 ~12.8k |
2010 万画素 |
DSC- RX100 Va 2018/7 |
RX100Vの後継機 外観はVとほぼ同じで、レンズもVと同じ24-70mm F1.8-2.8を踏襲。 ただし作像エンジンがRX100VIと同様になり、秒速24コマの連写可能。 また高感度撮影におけるノイズ粒状表現の向上、EVF表示タイムラグ低減、瞳AFの検出精度・速度・追随性能向上。 なおVにあったPlayMemories Camera Apps、マイフォトスタイル、Eye-Fiは廃止。 |
4K30P FHD 120P |
内蔵 | 可 | 搭載 | 24 コマ |
1/2k (1/32k) ~ 30" B |
(80) 125 ~12.8k |
2010 万画素 |
DSC- RX100 VI 2018/6 |
Vに対して、レンズをズーム比8.3倍の24-200mm F2.8-4.5に変更した高倍率モデル。 またポップアップ式電子ファインダーの接眼部の引き出し/格納操作を自動とし、モニターをタッチパネルとし、可動範囲を下45度から90度までに拡張。 撮像素子はVと同じだが、画像処理エンジンと周辺回路により色再現も向上。 AFアルゴリズムをα9を採用。315点の像面位相差AFを搭載。 スーパースローモーション撮影時間が倍増。299g |
4K30P FHD 120P |
内蔵 | 可 | 搭載 | 24 コマ |
1/2k (1/32k) ~ 30" B |
(80) 125 ~12.8k |
2010 万画素 |
DSC- RX100 V 2016/10 |
IVに対して、連写性能、AF性能、を高めたモデル。 従来はコントラストAFのみだったが、本機より315点の像面位相差AFを搭載。4K30PとFHD120Pに対応。 スーパースローモーション撮影時間が倍増。299g |
4K30P FHD 120P |
内蔵 | 可 | 搭載 | 24 コマ |
1/2k (1/32k) ~ 30" B |
(80) 125 ~12.8k |
2010 万画素 |
DSC- RX100 IV 2015/7 |
レンズはIIIと共通で、積層型Exmor RSに変更して読み込み高速化、電子ファインダーを236万ドットにアップ。 1/32000電子シャッター、連写16コマ、4K30PとFHD120P動画撮影、スーパースローモーション撮影に対応。298g |
4K30P FHD 120P |
内蔵 | 可 | 搭載 | 16 コマ |
1/2k (1/32k) ~ 30" B |
(80) 125 ~12.8k |
2010 万画素 |
DSC- RX100 III 2014/5 |
レンズが24-70mm F1.8-2.8に変更され、ポップアップ式電子ファインダーを搭載。 マルチインターフェースシュー削除。モニターは自分撮りも可能な180度チルトになり、BIONZ X採用で動画撮影時のアクティブモードも強化された。290g |
FHD 60P HD 120P |
内蔵 | 可 | 搭載 | 10 コマ |
1/2k ~ 30" B |
(80) 125 ~12.8k |
2010 万画素 |
DSC- RX100 II 2013/7 10k |
撮像素子が裏面照射型(ExmorR)になり、モニターも可動式になった。リング操作でステップズーム機能が備わり、Wi-FiとNFC対応。 マルチインターフェースシューも備えられ、外付けのEVF等にも対応。240g |
FHD 60P |
内蔵 | 不可 | 搭載 | 10 コマ |
1/2k ~ 30" B |
(100) 160 ~12.8k |
2020 万画素 |
DSC- RX100 2012/6 |
1型撮像素子を搭載した初代高級コンパクトカメラ。 レンズは3.6倍の28-100mm F1.8-4.9。動画撮影はFHD60p対応で、アクティブモードも搭載する。手ブレ補正内蔵。240g |
FHD 60P |
内蔵 | 不可 | 非搭載 | 10 コマ |
1/2k~30", B | (80) 125 ~6.4k |
2020 万画素 |
ついでに言っておきますと、次にのRX10シリーズもそうですが、RXシリーズはどれもレンズ一体型ボディーのため、いずれもレンズシャッターを搭載しています。
このためメカシャッターの1/2000秒までストロボ同調可能なのは、余り知られていませんが優れた特徴と言えます。
また初代からRX100 M5(Va)まで同じ水中ハウジングが使えるのも、大きな魅力と言えます。
MPK-URX100A |
RX10シリーズ
続いてファインダーを搭載して、明るい高倍率ズームレンズを搭載した一眼レフスタイルのRX10シリーズです。
DSC-RX10 II
デザインはエッジが効いていて秀逸なのですが、フルサイズのα7シリーズより大きいのが難点でしょうか。
RX10 M4 24-600mm F2.4-4 |
RX10 M3 24-600mm F2.4-4.0 |
RX10 M2 24-200mm F2.8 |
RX10 24-200mm F2.8 |
モデル | 特徴 | ストロボ | 自撮り | Wi - Fi |
連写 (コマ/秒) |
シャッター 速度 (電子) |
ISO感度 (拡張) |
画素数 |
DSC- RX10 M4 2017/10 |
基本性能はRX10M3と同じながら、初めてファストハイブリッドAFを採用し、世界最速0.03秒のAF速度を実現。 動体追従性アップ、連写性能向上、タッチパネル搭載、フォーカスレンジリミッター追加。 スーパースローモーションも最大で7秒に拡大。 |
内蔵 | 不可 | 搭載 | 14 コマ |
(1/32k) 1/2k ~ 30" B |
(64) 100 ~12.8k (25.6K) |
2010 万画素 |
DSC- RX10 M3 2016/5 |
レンズが24-600mm F2.4-4.0(光学25倍)になり、これまでのフォーカスリングに加えてズームリングが搭載され、設定で役割を入れ替えることも可能。 望遠時に、素早くフレーミングをし直せるズームアシスト機能も搭載された。4K30pとFHDで960fpsに対応。 |
内蔵 | 不可 | 搭載 | 14 コマ |
(1/32k) 1/2k ~ 30" B |
(64) 100 ~12.8k (25.6K) |
2010 万画素 |
DSC- RX10 M2 2015/8 |
DRAMを搭載した積層型Exmor RSを搭載、最大14コマ/秒の高速連写と最大960fpsのスローモーション再生、電子シャッターの搭載、4K/30pとFHD120Pに対応。 ファストインテリジェントAF搭載、電子ファインダーが約236万ドットにアップ。 レンズは、24-200mm F2.8のまま。 |
内蔵 | 不可 | 搭載 | 14 コマ |
(1/32k) 1/3.2k ~ 30" B |
(64) 100 ~12.8k (25.6K) |
2020 万画素 |
DSC- RX10 2013/11 |
有機ELの電子ファインダーを搭載した一眼レフスタイルの1インチカメラ。 全域でF2.8の24-200mm(8.3倍)のレンズを搭載し、SSMによるフォーカス高速化を実施。絞りリングは、クリック感のON/OFFが選べる。Wi-FiとNFCも搭載する。動画はFHD60P。 |
内蔵 | 不可 | 搭載 | 10 コマ |
1/3.2k ~ 30" B |
(64) 100 ~12.8k (25.6K) |
2020 万画素 |
先ほどRX100シリーズでお伝えしました様に、本機も1/2000秒までストロボ同調可能です。
RX0シリーズ
最後は2017/10に発売されたRX0シリーズです。
ソニーはアクションカメラとは呼んでいませんが、これは誰がどうみてもアクションカメラでしょう。
RX0
ですがやはり、一般的なアクションカメラとは大きく異なります。
なぜならば、GoPro等の動画がメインのアクションカメラとは異なり、1インチの撮像素子を搭載してしっかりしたスチール写真(静止画)が撮れるのですから。
本書としては、小型防水カメラと呼びたい所です。
RX0 24mm F4 |
RX0 II 24mm F4 |
更に2代目のRX0 IIにおいては、背面モニターが可変式になりましたので、自撮りやローアングルやハイアングル撮影も可能になりました。
背面モニターが可変式になったRX0 II
可変モニターを搭載した防水カメラであるオリンパスのTG-870が生産中止になって、後継機を待ち侘(わ)びていた方には朗報かもしれません。
ただし絞りがF4固定で、光学ズームもストロボも無いのが、辛い所です。
また総画素数は2010万画素ながら、有効画素数はその3/4の1530万画素しか使っていない所も注意が必要です。
キヤノンの1インチサイズコンパクト一覧
キヤノンも当然ながら、EOSのサブ機として使えるコンパクト機を用意しています。
それがPowerShotシリーズの中でも高級志向の、PowerShot Gシリーズです。
旧PowerShot Gシリーズは、発売順にG1、G2と番号が増えてきましたが、2012年にXの文字が付加された新Gシリーズが登場して以降、番号体系を一新して以下の様なモデル構成になっています。
モデル名 | 特徴 | 撮像素子 |
G1 X | フラッグシップ機 | 1.5インチ、APS-C |
G3 X | 高倍率ズーム搭載モデル | 1インチ |
G5 X | ファインダー搭載モデル | |
G7 X | ファインダー無しの標準モデル | |
G9 X | 薄型軽量モデル |
最上位の1.5インチ以上の撮像素子を搭載したG1 Xシーリーズは、APS-Cサイズコンパクトのカテゴリーに移動して、ここでは新Gシリーズの1インチ撮像素子搭載モデルを見てみたいと思います。
なお1インチサイズ機は、依然コントラスト方式のAFを採用しています。
G5 X II 24-120mm F1.8-2.8 |
G7 X III 24-100mm F1.8-F2.8 |
G9 X II 28-84mm F2.0-4.9 |
G7 X II 24-100mm F1.8-F2.8 |
G5 X 24-100mm F1.8-F2.8 |
G9 X 28-84mm F2.8 |
G3 X 24-600mm F2.8- F5.6 |
G7 X 24-100mm F1.8-F2.8 |
モデル | 特徴 | 自撮り | 連写 (コマ/秒) |
シャッター 速度 (電子) |
ISO感度 (拡張) |
画素数 |
PowerShot G5 X II 2019/7 |
G5 Xの後継機 従来の一眼レフスタイルからポップアップ式ファインダーを採用して、本体上部をフラット化し、背面モニターをバリアングルからチルト式に変更し、自撮りにも対応。 レンズを24-120mm F1.8-2.8に変更。 画像系及び動画は同時発売のG7 X IIIと同じ。 |
可 | 30 コマ |
(1/26k) 1/2k ~ 30" B |
125 ~ 12.8k (25.6k) |
2020 万画素 |
PowerShot G7 X III 2019/7 |
G7 X IIの後継機 画像処理エンジンがDIGIC 8になり、キヤノン初の積層型CMOSセンサーを採用。 連写性能、動画性能、合焦速度、起動時間、手ブレ補正等、全体的な性能向上。 4K/30p動画とFHD/120pに対応。 ライブ配信サービス、HDR動画モード、縦位置情報の付加、最大約0.5秒前から遡って撮影できるプリ撮影、Bluetooth等の新機能搭載。 |
可 | 30 コマ |
(1/26k) 1/2k ~ 30" B |
125 ~ 12.8k (25.6k) |
2020 万画素 |
PowerShot G9 X II 2017/2 |
G9 Xの後継機ながら外観も重量もほぼ同じ。 ただし作像エンジンがDOGIC7に更新され連写速度アップし、ピクチャースタイル、回析補正に対応。 Bluetoothに新規対応。 |
不可 | 8.2 コマ |
1/2k ~ 30" B |
125 ~12.8k |
2020 万画素 |
PowerShot G7 X II 2016/4 |
G7 Xの後継機 画処理エンジン変更、手ブレ補正、AF改善、モニターが下側45度にも傾く様になった。 レンズは共通。動画はFHD60P。319g |
可 | 6.5 コマ |
1/2k ~ 30" B |
125 ~12.8k |
2010 万画素 |
PowerShot G5 X 2015/10 |
G7 Xに236万ドットのファインダーを搭載したモデル。 レンズもG7 Xと共通。377g |
不可 | 5.9 コマ |
1/2k ~ 30" B |
125 ~12.8k |
2020 万画素 |
PowerShot G9 X 2015/7 |
31mmの薄型ボディー採用、28-84mm F2.0-4.9レンズ、星空撮影モード有り、モニターは固定で十字キーも削除。 | 不可 | 6 コマ |
1/2k ~ 30" B |
125 ~12.8k |
2020 万画素 |
PowerShot G3 X 2015/6 |
25倍ズームレンズの24-600mm F2.8- F5.6 を搭載したモデル。 基本性能はG7 Xと同じで、3.5段分の手ブレ補正、星空撮影モード、防滴仕様。 |
不可 | 6 コマ |
1/2k ~ 30" B |
125 ~12.8k |
2020 万画素 |
PowerShot G7 X 2014/10 |
1型CMOSセンサー、DIGIC 6を搭載したG1 X Mark Ⅱの下位モデル。ファインダー無しで外観はPowerShot Sシリーズ風。 RX100M3のライバル、24-100mm F1.8-F2.8レンズ、星空撮影モード有り |
可 | 6.5 コマ |
1/2k ~ 250" |
125 ~12.8k |
2020 万画素 |
注:Wi-Fi、ストロボは全機種搭載
EOSシリーズと同様、キヤノンは一貫して原色に忠実なローパスフィルターを搭載している所は、好感が持てます。
またG7 Xにおいては、初代からウォータープルーフケースを用意しています。
WP-DC55 (PowerShot G7 X II用) |
WP-DC54 (PowerShot G7 X用) |
パナソニックの1インチサイズコンパクト一覧
パナソニックの1インチモデルは歴史が浅く、2014年からの参入になっています。
当初は高倍率モデルのFZシリーズと、ファインダー搭載モデルのTXシリーズの2種類でしたが、2016年に新たにF1.4の3倍ズーム搭載モデルのLXが発売されました。
モデル名 | 特徴 |
FZ | 高倍率ズーム搭載モデル |
TX | ファインダー搭載モデル |
LX | ファインダー無しの大口径レンズ搭載モデル |
DC-FZ1000M2 25-400mm F2.8-4.0 |
DC-TX2 24-360mm F3.3-6.4 |
DMC-LX9 24-72mm F1.4 |
DMC-TX1 25-250mm F2.8-5.9 |
DMC-FZ1000 25-400mm F2.8-4.0 |
パナソニックの場合、他のLUMIXモデルと同様4K動画と4Kフォトの機能の豊富さが目を引きます。
また全くの余談ですが、型番の先頭にあった”DMC”が2018年以降”DC”に変わった模様です。
ニコンの1インチサイズコンパクト一覧
最後に1インチプレミアムコンパクト市場に参入したのが、ニコンです。
機種名にフルサイズ換算の焦点距離を使っています。
DL18-50 DL24-85 DL24-500
モデル | 特徴 | ストロボ | 自撮り | Wi - Fi |
連写 (コマ/秒) |
シャッター 速度 (メカ) |
ISO感度 (拡張) |
画素数 |
DL18-50 f/1.8-2.8 2016/6 |
1インチ撮像素子と広角ズームを搭載したモデル。ファインダーはオプション。 4K動画対応、ストロボ全速同調。359g |
内蔵 | 可 | 搭載 | 20 (60) コマ |
1/16k (1/2k) ~ 30" B |
160 ~12.8k |
2081 万画素 |
DL24-85 f/1.8-2.8 2016/6 |
1インチ撮像素子と明るい標準ズームを搭載したモデル。ファインダーはオプション。 1/8NDフィルター内蔵、スーパーマクロ可能。345g |
内蔵 | 可 | 搭載 | 20 (60) コマ |
1/16k (1/2k) ~ 30" B |
160 ~12.8k |
2081 万画素 |
DL24-500 f/2.8-5.6 2016/6 |
1インチ撮像素子と高倍率ズームとファインダーを搭載したモデル。780g | 内蔵 | 可 | 搭載 | 20 (60) コマ |
1/16k (1/2k) ~ 30" B |
160 ~12.8k |
2081 万画素 |
の予定だったのですが、熊本地震等の影響で結局販売中止になりました。
まとめ
さて折角ですので、このプレミアムコンパクトカメラについて4社の代表モデルを比較してみたいと思います。
下の表をご覧頂きます様に、値段もレンズも画素数もISO感度もほぼ拮抗しています。
モデル | 特徴 | ストロボ | 自撮り | Wi - Fi |
連写 (コマ/秒) |
シャッター 速度 |
ISO感度 (拡張) |
画素数 |
SONY DSC- RX100 M3 2014/5 76千円 |
レンズが24-70mm F1.8-2.8に変更され、ポップアップ式電子ファインダーを搭載。マルチインターフェースシュー削除。モニターは自分撮りも可能な180度チルトになり、動画撮影もXAVC Sに対応。BIONZ X採用で動画撮影時のアクティブモードも強化された。290g | 内蔵 | 可 | 搭載 | 10 コマ |
1/2k ~ 30" B |
(100) 160 ~12.8k |
2010 万画素 |
CANON PowerShot G7 X II 2016/4 78千円 |
G7 Xの後継機 画処理エンジン変更、手ブレ補正、AF改善、モニターが下側45度に傾く様になった。 レンズは24-100mm F1.8-F2.8。319g |
内蔵 | 可 | 搭載 | 6.5 コマ |
1/2k ~ 250" B |
125 ~12.8k |
2010 万画素 |
NIKON DL24-85 f/1.8-2.8 2016/6 72千円 |
1インチ撮像素子と明るい標準ズームを搭載したモデル。ファインダーはオプション、レンズは24-85 f/1.8-2.8。 1/8NDフィルター内蔵、スーパーマクロ可能。345g |
内蔵 | 可 | 搭載 | 20 (60) コマ |
1/16k (1/2k) ~ 30" B |
160 ~12.8k |
2081 万画素 |
Panasonic DMC- TX1 2016/3 74千円 |
電子ファインダー、光学10倍25-250mm F2.8-5.9レンズ、光学式手ブレ補正、空間認識AF、310g | 内蔵 | 可 | 搭載 | 10 コマ |
(1/2k) ~ 60" T |
(80) 125 ~12.8k (25.6k) |
2010 万画素 |
違いは電子シャッターと連写速度程度でしょうか。
となるとポップアップのファインダーを搭載していながら最も軽いRX100 M3が一番で、次が同じくファインダー搭載のDMC-TX1と言えるかもしれません。
SONY DSC-RX100 M3
キヤノンのG7 X IIについては実勢価格は1番高いにも関わらず、電子ファインダーは非搭載で、SONYやパナソニックより重く、連写も一番遅いと全く優位性が見出せません。
なおRX100 M4は、他機種より明らかにオーバースペック(優れている)のため割愛しています。
なおここで言っても叶えて貰えないでしょうが、できればボケをもっと表現できる35-70mm F1.8レンズ搭載機程度がほしいものです。
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