綺麗に撮れるカメラとは

2015/03:発行
2019/12:更新

目次



1. はじめに


スマホよりもっと綺麗に撮れるカメラがほしい。

と思っていそいそと量販店のカメラ売り場に出かけると、それこそ山の様に色々なカメラが並んでいます。

  

値段と大きさとデザインとメーカー名は見て分かるものの、それ以外の細かい違いは分からず、気が付くと結局店員さんに勧められるカメラを買ったりする事になりかねません。

それはそれで良いのですが、その前に山の様にあるカメラにはどんな違いがあるから知った上で購入するのも悪くはないでしょう。

という訳で本理論篇では、初めて本格的なカメラを購入しようとする方のために、山の様にあるカメラの特徴を分かり易く説明したいと思います。

また次の実践編では、具体的にポートレートに適したカメラを探してみたいと思います。

今まで知られていなかった事も色々書きこんだつもりですので、ある程度ご存じの方も最後までお付き合い頂ければ幸甚です。


2. 撮像素子の大きさによる分類


それでは、一体何故あんなに色々な種類のカメラが店頭に並んでいるのでしょう。

恐らく何方もカメラメーカーが沢山あるからだと思われるでしょう。

ですが、フィルムカメラ時代も同じくらいカメラメーカーはありましたが、カメラの数は明らかに今の方が増えています。

その最大の理由は、カメラの撮像素子の大きさが異なるからなのです。

では撮像素子とは何なのでしょうか?

その大きさが変わると、写真にはどう影響するのでしょうか?

その辺の事を、これからじっくり解説していきたいと思います。


2-1. 撮像素子とは


撮像素子とは、昔のカメラで言う所のフィルムに当たります。

    
カメラ内部            撮像素子

この撮像素子にレンズを通した光が当たることで、画像が形成されます。

一昔前のフィルムカメラですと、一眼レフであろうがコンパクトカメラであろうがフィルムのサイズは(一部例外もありますが)全て同じ35mm判(36mmx24mm)でした。


一昔前はフィルムと言えば35mm版が普通だった。

なお余談ですが、このフィルムサイズを35mm判と呼ぶのは、パーフォレーション(送り穴)を含むフィルム全体の幅が35mmのためで、写るサイズの横幅である36mmとは関係ありません。


35mmフィルムのサイズ

話は戻って、ところが今は、以下の様に沢山のサイズの異なる撮像素子がカメラに使われているのです。


ご存じでしたでしょうか?

ここに挙げたのは12種類ですが、実際にはもっとあります。

大きなサイズの撮像素子を使うと、必然的にカメラもレンズも大きくなり、重くて高いカメラになります。


大きな(フルサイズ)撮像素子と小さな(1/2.3インチ)撮像素子を搭載したカメラ

一方小さな撮像素子を使うと、小さくて軽くて廉価なカメラになると言う訳です。

それでは撮像素子が大きければ、本当に綺麗写るのでしょうか?

次にそれを解明してみましょう。





綺麗に撮れるカメラとは





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