CFexpress Type Aは
第2のメモリースティックにならないか
2021/02/13:発行
はじめに
先日”Eマウント機は今後衰退する”なる刺激的な題の記事を書いたのですが、もう一つソニー機の心配事が見つかってしまいました。
それはα7S IIIにおいて世界で初めて採用され、α1にも搭載されるCFexpress Type Aなるメモリーカードです。
CFexpress Type AとSDXCメモリーカードに対応したα7S III
それがどんな心配があるのかを、これからお伝えしたいと思います。
CFexpress Type A
CFexpressは、CFA(Compact Flash Association)によって策定された新時代のメモリーカードで、今までCFカードやらCFastやらXQDとか色々ありましたが、SDカードの次はほぼこれで決まりと思って良いでしょう。
ところがこのCFexpressには、物理的な大きさ/スピード/記憶容量を考慮して、3タイプが用意されているのです。
CFexpressの3タイプ
そしてソニーが採用したのが、この中で一番小さなType Aという物です。
このType Aのメリットは、一つのスロットをSDカードと共有できるという事です。
ですので、取り敢えず手持ちのSDカードを2枚挿しもでき、いざとなったら新たにType Aを購入して使えるので、非常に合理的です。
懸念点
ところが気になるのは、このType Aを採用したのはソニーだけだという事です。
すなわち、キヤノンもニコンもパナソニックもCFexpressは中サイズのType Bを採用しているのです。
Nikon Z6 IIのCFexpressType BとSDカードのデュアルスロット
もちろん今後も他社がType Aを採用しないと決まった訳ではないのですが、機種間の互換性を考慮すればその可能性はかなり低いと言えるでしょう。
となると、ソニーにとってユーザーを囲い込むのにはメリットになるものの、他社機のユーザーを取り込もうとすると明らかに足枷(あしかせ)になるという、両刃(もろは)の刃(やいば)なのです。
また発売しているのも今の所ソニーだけですので、価格的にも(ユーザーにとって)不利になるかもしれません。
Type A 160GB |
Type A 80GB |
Type B 128GB |
Type B 128GB |
Type B reader |
まとめ
恐らく次期α7 IVを含めて今後のソニー機は全てType Aを採用してくる事になると思いますので、よもやメモリースティックの二の舞にならなければ良いのですが。