ストロボの発光面は円形と四角のどちらが良いのか?
2021/04/07:発行
はじめに
プロご用達のクリップオンストロボ、Profoto A1をご存知でしょうか。
ご存知の通りProfotoは、スウェーデンにあるプロ用スタジオストロボのトップメーカーで、Profoto A1はそのノウハウをつぎ込んだモデルと言えます。
スウェーデンといえば、Hasselblad、VOLVO、IKEA、H&Mと特徴的な有名企業が多いのですが、この理由は何なのでしょうか?
それはともかく、Profoto A1の最もユニークな点は、クリップオンストロボながら発光面が円形な事でしょう。
では、そこで問題です。
ストロボの発光面は円形と四角のどちらがより優れているのでしょうか?
今回はその謎に迫ってみたいと思います。
発光効率
先に答えをお伝えしておきますと、当然ながら優れているのは四角です。
先ずストロボの発光効率かを考えてみると、下の図にあります様に、発光面が円形の場合無駄に上下方向を照らす事になるからです。
それに対して発光面が四角の場合、撮影フレームに沿ったエリアだけを照らす事になりますので、発光エネルギーを無駄にする事はありません。
配光特性
また発光面が円形ですと配光特性が良いと思ってしまいますが、そんな事もありません。
何しろProfoto A1の発光管は、一般的なクリップオンストロボと同じ棒状なのですから。
Profoto A1の棒状の発光管と上下に拡散させるフレネルレンズ
それを前面の曲率の大きなフレネルレンズで、無理やり上下方向に拡げているのです。
一方発光面が四角の場合は、発光管が棒状であるが故に無理に上下方向に光を拡げる必要がない分配光性も優れていると言えます。
一般的なクリップオンストロボのフレネルレンズの曲率は小さい
ただし、もし発光管が大型ストロボの様にリング状ならば、当然発光面が円形の方が配光性が良くなります。
大型ストロボのリング状の発光管
ところがくどい様ですが、Profoto A1の発光管は棒状なのです。
まとめ
そんな訳で棒状の発光管を使う限り、クリップオンストロボの発光面は、効率性と配光性の両面において四角が優れているというのが幣サイトの結論です。
ご納得頂けましたでしょうか。