デジタルカメラ便覧

2014/10:発行

目次


▼デジタルカメラ分類チャート

1インチ未満ミラーレス


1インチサイズ未満の小サイズミラーレスは、ペンタックスが発売しています。


ペンタックスQ

見かけは玩具の様に見えますが、さすがペンタックスと思わせる完成度です。

それもそのはず、このモデルはペンタックスの社員の強い思い入れが、ぎっしり詰まっているのです。(開発秘話はこちらへ)


ペンタックスQの先祖とも言えるアサヒペンタックス auto110(1979年発売)

ただし2014年以降このタイプの新製品を出していないので、このまま生産終了になるかもしれません。


ペンタックス


ペンタックスはニコンのCXサイズ(1インチサイズ)より更に小さい(面積比で4分の1)、1/1.7型(7.5x5.6mm)と1/2.3型(6.2mmx4.7mm)の撮像素子を使っています。

このため、NIKON1よりも更に小型で、発売当初世界最小最軽量を謳っていただけあって、レンズを付けても手の中に収まるほどです。

一見おもちゃの様な外観なのですが、使ってみると本当にびっくりです。

先ず驚いたのが、小さい割には非常に操作性が高く、この大きさでモードダイヤル、後ダイヤルを備えており、ホワイトバランスや露出補正、更にはISO感度も簡単に変更できます。


Q-S1の操作部

おまけにボディー内手ブレ補正や、電子水準器、ポップアップ式のストロボも備えており、更にレンズシャッター搭載ですので、ストロボの日中シンクロも可能です。

それでいてホットシューや、ホワイトバランスやピクチャーイフェクトを簡単に選択できるクイックダイヤルもまで備えており、カメラマニアも十分楽しめます。

また最短撮影距離は20cmですので、マクロにも強みを発揮します。

弱点はWi-Fiが無い事とモニターが固定で自撮りができない事と、背景のボケを表現し難い事でしょうか。

なおフルサイズの焦点距離換算係数は、1/2.3型が5.5倍、1/1.7型4.6倍になります。

ペンタックス
       
Q-S1      Q-S1       Q7       Q10       Q

モデル 特徴 ストロボ 自撮り 連写速度 シャッター
速度
ISO感度 画素数
Q-S1
2014/8
外観の変更が主体で中身はQ7と変わらず。 内蔵 不可 5コマ/秒 1/2,000 ~30” 12,800 1,240万画素
Q7
2013/7
撮像素子を1/1.7型にアップし、画素数とISO感度を向上、および手ぶれ補正性能の向上、起動時間や撮影間隔などの動作レスポンス向上、操作性向上等を実施。 内蔵 不可 5コマ/秒 1/2,000 ~30” 12,800 1,240万画素
Q10
2012/9
スペックは同等だが新らしい裏面照射型撮像素子を採用し解像度アップ、AF性能の向上、樹脂製ボディー、ボディデザインの刷新、100通りのカラーバリエーションに対応。 内蔵 不可 5コマ/秒 1/2,000 ~30” 6,400 1,240万画素
Q
2011/8
重さ200gの初代ナノ一眼。
1/2.3型撮像素子、マグネシウムフレーム、手ブレ補正内蔵、電子シャッターで1/8000秒可能、レンズ側にメカニカルシャッター搭載、エフェクト機能が豊富。
内蔵 不可 5コマ/秒 1/2,000 ~30” 6,400 1,240万画素





ペンタックスQレンズ


ペンタックスQマウントのレンズは、トイレンズを含めて今までに6本がリリースされています。

     
01       02       03       04
     
05       06      ADPT

レンズ名称が番号になっていますが、焦点距離とフルサイズ換算の焦点距離は以下の通りです。

レンズ名称 焦点距離 フルサイズ換算焦点距離
01 STANDARD PRIME 8.5mm 47 mm
02 STANDARD ZOOM 5-15mm 28-83mm
03 FISH-EYE 3.2mm 18 mm
04 TOY LENS WIDE 6.3mm 35 mm
05 TOY LENS TELEPHOTO 18mm 99 mm
06 TELEPHOTO ZOOM 15-45mm 83-248mm

上記以外にKマウントレンズを使うために、専用のマウントアダプターもあります。




ペンタックス/小サイズミラーレス





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