予想価格付き新RFレンズのロードマップ
2020/10/12:発行
2021/04/28:更新
2021/04/28:更新
はじめに
Canon RumorsとCanon Watchに、キヤノンが今年と2021年に発表する可能性のあるRFレンズのリストが掲載されました。
噂さとは言え、これが結構当たるので、軽く聞き流す訳にもいきません。
本情報の信憑性は後ほど述べるとして、早速リークされたと思われるレンズの価格表を作ってみました。
次にどんなレンズを買おうかと悩んでいる方は、是非参考にして頂ければと思います。
2021年発売のRFレンズ
2021年発売予定のRFレンズは以下との事です。
広角ズームレンズ
RFレンズ | 予想価格 | 参考 | 情報源 | ||
1 | RF10-24mm F4L USM | 50万円 | EF11-24mm F4L USMで45万円 | CR | |
2 | RF14-35mm F4L IS USM | 16万円 |
EF16-35mm F2.8L III USMで30万円 EF16-35mm F4L IS USMで12万円 |
CR | |
3 | RF18-45mm F4-5.6 IS STM | 8.5万円 | NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3で6万円 SONY FE28-60mm F4-5.6で6.5万円 LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6で7万円 |
CW |
上の表をご覧頂きます様に、従来は超広角ズームの広角側は11mmもしくは16mm始まりだったのですが、それが10mm或いは14mm始まりになっています。
これは間違いなく、フランジバックが短くなったのが効いているのでしょう。
なおRF18-45mm F4-5.6 IS STMは恐らく小型の沈胴式レンズになるのでしょうが、18mm始まりといのはV-Log等でかなり魅力的な存在になるのは間違いありません。
標準ズームレンズ
興味深い事に噂サイトに載っている標準ズームレンズはありません。
これは既に、大三元のRF24-70mm F2.8 L IS USM、小三元のRF24-105mm F4 L IS USM、入門用のRF24-105mm F4-7.1 IS STM、大口径のRF28-70mm F2 L USMの4本が揃っているからなのでしょう。
ただし、(言い出したらキリが無いのですが)このRF28-70mm F2 L USMはさすがに大き過ぎます。
ライバルの存在しない大口径標準ズームレンズのRF28-70mm F2 L USM(1.4kg)
できれば35-70mm F2程度で、もう少し安いポートレート用ズームレンズは出ないものでしょうか。
衝撃的だった1973年に発売されたFD35-70mm F2.8-3.5 S.S.C.
所詮買えないものの、夢はあった方が楽しいものです。
望遠ズームレンズ
RFレンズ | 予想価格 | 参考 | 情報源 | ||
4 | RF70-135mm f/2L | 50万円 | RF28-70mm F2 L USMで40万円 | CW | |
5 | RF100-400mm F5.6-7.1 IS USM | 12万円 | EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMで30万円 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMで33万円 RF24-240mm F4-6.3 IS USMで12万円 EF70-300mm F4-5.6 IS II USMで6万円 SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSMで8万円 |
CR CW |
RF70-135mm f/2Lについては、Canon Watchにしかアップされていません。
ですが先程お伝えしましたRF28-70mm F2 L USMが、いきなりEOS Rと共にリリースされた事を考えると、可能性は十分あると思う次第です。
なおRF100-400mm F5.6-7.1 IS USMは小型お手軽レンズで、10万円を切る価格で出る事も予想されます。
広角レンズ
RFレンズ | 予想価格 | 参考 | 情報源 | ||
6 | RF24mm F1.8 IS STM Macro | 14万円 |
EF24mm F1.4L II USMで24万円 EF24mm F2.8 IS USMで8万円 NIKKOR Z 24mm f/1.8 Sで12万円 Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAで9万円 |
CR CW |
|
7 | RF35mm F1.2L USM | 35万円 | EF35mm F1.4L II USMで29万円 | CR |
RF24mm F1.8 IS STM Macroは、RFレンズ初の単焦点超広角レンズですので、待っている方も多いのではないでしょうか。
標準レンズ
標準レンズについては噂される物はありませんが、恐らく50mm F1.4はいつか投入されるのでしょう。
中望遠レンズ
RFレンズ | 予想価格 | 参考 | 情報源 | ||
8 | RF100mm F2.8L Macro IS USM | 17万円 |
EF100mm F2.8 マクロ USMで8万円 | CR 済み |
|
9 | RF135mm F1.4L USM | 100万円 | EF200mm F2L IS USMで85万円 | CR |
幣サイト最大の関心事は、恐らく市販レンズでボケ量が最大とるるであろうRF135mm F1.4L USMです。
当然ながら、買う事はおろか触れる事さえないのでしょうが、どんな写真が撮れるのか興味津々です。
なおRF100mm F2.8L Macro IS USMは、2021/04/14 に発表されました。
望遠レンズ
RFレンズ | 予想価格 | 参考 | 情報源 | ||
10 | RF200mm f/2L |
120万円 | EF200mm F2L IS USMで85万円 | ||
11 | RF300mm F2.8L IS USM | 190万円 | EF300mm F2.8L IS II USMで180万円 | CR | |
12 | RF400mm F2.8L IS USM | 170万円 |
EF400mm F2.8L IS III USMで168万円 | CR 済み |
|
13 | RF500mm F4L IS USM | 120万円 | EF500mm F4L IS II USMで108万円 | CR | |
14 | RF500mm f/2.8L IS USM | 200万円 | EF400mm F2.8L IS III USMで168万円 | CW | |
15 | RF600mm F4L IS USM | 180万円 |
EF600mm F4L IS II USMで137万円 | CR 済み |
|
16 | RF800mm F5.6L IS USM | 180万円 | EF800mm F5.6L IS USMで175万円 | CR | |
17 | RF1200mm F8L IS USM | 600万円 | EF1200mm F5.6L USMで980万円 | CR |
広角レンズと違って、噂される望遠レンズはかなりあります。
なお、Canon WatchにアップされたRF 250mm f/2LとRF 500mm f/2.8Lについては、この表の中で見ると明らかに異質です。
また焦点距離に対してかなり明るくて、間違いなく高価なレンズになりますので、はたして本当に発売されるのかかなり懐疑的です。
実際計算はしていませんが、もしかしたら両レンズ共ボケ量は先ほどお伝えしたRF135mm F1.4L USMを超えるかもしれません。
そんな訳でRF 250mm f/2Lについては、Canon Watchには申し訳ないのですが、こちらの勝手な判断でRF 200mm f/2Lにしておきます。
なおRF400mm F2.8L IS USMとRF600mm F4L IS USMは、2021/04/14 に発表されました。
ただし光学設計は昔のEFレンズの流用です。
となると勝負レンズとなるRF300mm F2.8L IS USMは、新開発になると思って良いでしょう。
TSレンズ
RFレンズ | 予想価格 | 参考 | 情報源 | ||
18 | TS-R14mm F4L | 40万円 | TS-E17mm F4Lで30万円 | CR | |
19 | TS-R24mm F3.5L | 32万円 | TS-E24mm F3.5L IIで28万円 | CR |
TSレンズについてはAFが働く様になるという噂があるのですが、果たしてどうなるでしょうか。
情報の信憑性
ところで、これら情報の信憑性は如何ほどのものなのでしょうか?
幣サイトとしましては、(特にCanon Rumorsについては)かなり信憑性が高い様に思います。
またそれ故に、キヤノンが意図的に内部情報をリークしているのではないかとさえ疑ってします。
あの真面目なキヤノンが情報操作をするとは到底思えないのですが、超広角ズームレンズのワイド端側焦点距離が(EFレンズより)それらしく拡がっているのを見ると、本当の様に思われます。
また誰もが予想だにしなかったRF1200mm F8L IS USMの超望遠レンズの登場ですが、開放値を先代のF5.6からF8にしている事で、俄(にわ)かに真実味を帯びてきます。
実際RF600mm F11とRF800mm F11の様にDOレンズを採用すれば、かなり軽量コンパクトな1200mmができるかもしれません。
更に(にも関わらず)、RFマウントのAPS-Cサイズ用レンズのリーク情報が全くない事も、それを裏付けている様に思うのは、考え過ぎでしょうか。
すなわち、フルサイス用RFレンズのリーク情報は、ユーザーが他社機へ流れる事を防ぐ効果があり、一方APS-Cサイズ用レンズのリーク情報がないのは、自社製APS-Cサイズ機の買い控えを防ぐ効果があるという訳です。
果たして、真相やいかに?
2020年発売のRFレンズ
まず2020年発売されるレンズですが、キヤノンが今年中に10本のレンズをリリースすると公式に宣言した内の、未発表のレンズ2本は以下のレンズでほぼ確定の様です。
RFレンズ | 予想価格 | 参考 | 決定 | |
RF70-200mm F4L IS USM | 23万円 | EF70-200mm F4L IS II USMで19万円 SONYのFE 70-200mm F4 G OSSで16万円 |
20万円 | |
RF50mm F1.8 STM | 5万円 | RF35mm F1.8 マクロ IS STMで6万円 | 3万円 |
この内のRF50mm F1.8 STMにつきましては、(RFレンズとしては)5万円という破格の値段を勝手に付けさせて頂きましたが、これがこの値段で且つ(EOS R5とR6のボディー内手振れ補正によって)手振れ補正効果8段となると、かなりのインパクトのあるレンズになりそうです。
ちなみにレンズ内手ブレ補正機構の無いRF50mm F1.2L USM においても、手ブレ補正効果は7段もあります。
過去の経緯からすれば、当然市場ではRF50mm F1.4を期待する声が多いのでしょうが、RF50mm F1.2Lの出来の良さを考えると、当分こちら(RF50mm F1.8 STM)が汎用の標準レンズになるのかもしれません。
またハーフマクロとは言わないまでも、最短撮影距離がEF50mm F1.8 STMと同じ様に35cm(最大撮影倍率0.21倍)になれば願ったり叶ったりなのですが、どうなる事でしょう。
最短撮影距離が35cmと標準レンズでトップクラスのEF50mm F1.8 STM
ところで、EF50mm F1.8 STMが2万円を割るとなると、もしかしたらRF50mm F1.8 STMはもっと安くなるかもしれません。
と言いていた所、何と3万円のバーゲン価格との事です。
買わなきゃ損とは、この事かもしれません。
予想価格付き新RFレンズのロードマップ