カメラのダイナミックレンジ
(RAWファイルの本当のメリットとは?)
Feb. 2016:Release
目次
7) モニターのダイナミックレンジ
今までお読み頂いた方で、もしかしたら今時写真を見るのは紙ではなくて液晶モニターだろう、と思われた方はいらっしゃいませんでしょうか。
おっしゃる通りです。
モニターでしたら背面から光を発していますので、紙よりはダイナミックレンジが広いのは間違いありません。
と言う訳で、早速モニターのダイナミックレンジを見てみましょう。
上図をご覧頂きます様に、モニターのダイナミックレンジは40dB程度で、紙の写真よりは広いものの、やはり日常光やカメラの範囲と比べればかなり狭くなります。
ですので、やはり紙の写真と同様にカメラのダイナミックレンジの一部しか再現できないのです。
すなわち例えモニターでカメラの写真を見ても、カメラのダイナミックレンジの全てを自然に再現する事はできないのです。
自然にという単語に反応した貴方は、鋭い方です。
実はカメラのダイナミックレンジの全域を、不自然にモニター(もしくは紙の写真)で再現する事は可能です。
どうやるかについては、次編の中級編でご説明しますが、その前にJPEGファイルについて説明させて下さい。