カメラのダイナミックレンジ
            (RAWファイルの本当のメリットとは?)
    Feb. 2016:Release
      
目次
13) ダイナミックレンジと撮像素子の関係
今まではカメラのダイナミックレンジを70dBという事で話を進めてきましたが、実はそれ以上の機種もあれば、当然それ以下の機種もあるでしょう。
それらは、単に値段の違い、或いは性能の違いなのでしょうか?
どなたもダイナミックレンジが広い方が、性能が良いカメラと思われるかもしれませんが、実はそうでもないのです。
確かに条件が全く同じならば、ダイナミックレンジが大きい方が良いのですが、世の中そう単純にはいきません。
と言うのは、もし同じ大きさの撮像素子であれば、画素数が大きいカメラのダイナミックレンジは狭く、画素数が少ないカメラのダイナミックレンジは広いのです。

      
      その理由は簡単です。
      
      画素数が少ないと、当然ながら1個の受光素子が大きくなります。
      
    という事は、少ない光でも十分検知できますので、感度が上がりより広範囲の光を集める事ができるので、必然的にダイナミックレンジは広くなるのです。
      
    すなわち、画素数とダイナミックレンジは反比例の関係にあるのです。
      
      これをまとめると、以下の様になります。
      
      ①撮像素子の大きさが同じでれば、画素数が小さいほど、感度は良くなりダイナミックレンジは広くなる。
      
      ②画素数とダイナミックレンジは反比例するので、単純にダイナミックレンジのみ比較するのは意味が無い。
    
    

































































































































































