カメラのダイナミックレンジ
(RAWファイルの本当のメリットとは?)
Feb. 2016:Release
目次
17) ダイナミックレンジ補正
長くなってしまいましたが、いよいよ最後です。
メーカーによって多少呼び名が異なりますが、ダイナミックレンジ補正(Dレンジオプティマイザー、ハイダイナミックレンジ等)についてご説明したいと思います。
下の写真はソニーのDレンジオプティマイザーの説明用の画像です。
補正前 補正後
これはさほど不自然さがありませんが、先般の軟調画像とどこが違うか分かりますでしょうか?
この場合、カメラのダイナミックレンジを均等にJEPGに詰め込んでいるのではなく、暗部と明部だけをカメラ両端のダイナミックレンジからそのまま持ってきているから、さほど不自然さを感じないのです。
ただし写真として見るとやはり不自然さは拭えません。
なおソニーのDレンジオプティマイザーは、(他社は3枚の異なる露出の画像を合成するのに対して)1枚の画像で作られます。
おの事からも、JEPG画像には全ダイナミックレンジの情報が入っていない事が分かります。